この業界では、ゴールを決めてお客様と向き合う光景がよく見受けられます。
土地の相談者に対し、賃貸仲介業者であれば何が何でも貸すことを勧め、売買仲介業者であれば売ることを建築業者は建てることを勧める傾向です。
以前、相談に来られた方が、どんなアパートを建てたら良いだろうか?と悩まれていました。
ご事情をお聞きすると「建築業者さんから相続税対策としてアパートを建てないと大変ですよ」とアパート建築を勧められているからとのこと。
相続税を計算してみると270万円程度で心配するほどの額ではなく驚かれていました。
そこで、建築候補地であった土地を法人用駐車場として一括貸しし、月額15万円の収入を確保することで相続税の納税資金を1年半で整えることを提案し実施しました。
企業が利益を出すことはとても重要です。
しかし、儲ける思いが過ぎると物事は複雑になってしまい、本来あるべき姿から逸脱してしまいます。
農家さんが野菜を売ってほしい、消費者が野菜を買いたい、だから八百屋さんが必要。
というように本来はとてもシンプルです。